防火ダンパー 温度ヒューズ 駆動装置 開閉装置の交換 承ります
防火ダンパーとは
排気ダクトの途中に取り付け、ダクト内の煙や熱を他の部屋や階に伝搬しないようにダクトを遮断する装置です。
建物の防火区画を作るために空調ダクト内に取り付けられています。
この写真のダンパーはSFD(Smoke Fuse Damper - 防煙ヒューズ式ダンパー)という型のものです。
下記の写真は開閉装置の駆動部分で、平常時は「O」になっており、煙・熱感知器による火災信号の感知や、ダクト内に侵入した火を温度ヒューズで感知すると「S」に位置にレバーが動き、内部の羽が作動して閉まり煙や炎を止め、延焼を防ぎます。
防火ダンパーは建築基準法に定められた「特定防火設備」であり、同法によって「常時適法な状態に維持するように努めなければならない」という事と維持保全の義務が定められており、定期的な検査結果の報告義務及び罰則が定められています。
人命に関わる緊急時にも確実に作動するよう定期点検を行い、不具合・不良部分が見つかったときは早めに対処しましょう。
防火ダンパー(SFD)交換例
都内にあるビルの防火ダンパーの駆動装置の交換工事を承りました。
レリーズ不良 ユニットレバー固着のため、点検時の作動・復旧が正常にできず交換の運びとなりました。
この後、感知器を炙っての試験や手動での動作確認も実施し、自動火災報知設備とともに正常に作動することを確認して終了しました。
防火ダンパーの設置基準
防火ダンパーの設置に関する基準は「建築基準法」により定められています。
建築基準法施行令 第112条第16項(抜粋)
- 火災により煙が発生した場合又は火災により温度が急激に上昇した場合に自動的に閉鎖するものであること
- 閉鎖した場合に防火上支障のない遮煙性能を有するものであること
維持保全に関して
温度ヒューズはダクト内にあり、熱を感知していち早く火煙を遮断する機能がありますが、埃や塵が溜まりやすい側面もありますので、約5年から7年を目安に交換する必要があるようです。塵や埃で固着してしまうと緊急時正常動作ができなくなる可能性がありますので、メーカーは定期的に1年に1回を目安に抜き取って汚れ具合の目視点検をするように勧めています。建築設備定期検査の対象建築物ですと、毎年建築設備定期検査の時に検査員が点検します。
ひまわり電気設備は「建築設備検査資格者」や
「防火設備点検資格者」「電気工事士」などの資格を持つ技術者が
メンテナンス重視の点検から不良個所の補修・改修・部品交換等一括して
お客様の大切な建物資産を維持するお手伝いをさせていただきます。
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