停電時 非常灯は点灯していましたか?

2022年3月16日午後11時36頃、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震がありました。

この地震の直後、東京都内を含む関東など1都8県で停電が発生し、東京電力によると、一時最大でおよそ210万軒が停電したようです。 停電は順次復旧し、地震発生からおよそ3時間半後の17日午前2時52分に全面復旧したそうです。

なぜ停電したのでしょうか?

ニュースによると、『地震の影響で福島県広野町にある広野火力発電所の5号機・6号機など、管内で合計4機の発電機が停止。 その後、電力の需給のバランスを保つため、需要を遮断する「周波数低下リレー(UFR)」という装置が自動で作動。 そのため、管内で最大210万軒の停電が発生した。 装置が自動で作動したのは、電力を供給する際、電気の消費量(需要)と発電量(供給)を一致させる必要があるためだ。もし需給のバランスが保てなくなると、より広い範囲で停電が発生する恐れがあるといい、大停電を回避するためだという』とのことでした。

地震大国日本において、停電はいつ起きてもおかしくありません。ましてや最大震度6強というと、室内の者は散乱し、懐中電灯もいつもの場所にはないことも多かったようです。いざ避難しようとしても物が散乱し、さらに深夜ともなると どこにどう非難するか混乱し、二次被害やさらなる余震への恐怖も募ります。

上記の写真を見ていただくとわかると思いますが、停電している街の建物で、白い明りが縦に並んでいる様子が見えます。これはマンションやビルの共用階段の非常灯が正常に動作し、点灯している様子です。

非常灯が点灯しているのとしていないのとでは雲泥の差となります。津波や火災が発生し、避難しなければならない!となったとき、非常灯が点灯していないと想像すると命の危険を感じます。

非常灯はまさに《命の灯かり》です。

建物の所有者・管理者の皆様は今一度、所有されている建物の非常灯の点灯確認をお願いいたします。

点検

非常灯は、大半に器具本体にヒモか点検ボタンがついています。(電源別置を除く)

ひも付きの非常灯の場合

紐を引いて点灯確認

 

点検ボタン付きの非常灯の場合

点検ボタンを押して点灯確認

 

非常灯の基準は、建築基準法によって30分間以上(大型施設、高層ビルなどは60分間以上)の点灯が義務付けられています。ひも付きの場合はクリップで挟んで、ボタンの場合は隙間に厚紙などをかませると、基準時間点灯するか確認できます。

交換

器具本体の中にある蓄電池(バッテリー)の寿命は4~6年が目安です。

器具本体の寿命は8~10年です。

器具に設置年数シールが貼られている場合は、その年数をご確認ください。

定期的に点検し、蓄電池(バッテリー)や器具は適正時期に交換しましょう。

『点灯しなくなってからこうかんすればいい』では遅いのです!!

罰則

非常灯建築基準法及び関連法令
設備の設置
維持義務
建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建築物の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならない。(建築基準法第8条第1項)
設備の点検及び
報告義務
建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建築物の昇降機以外の建築設備について、定期に、資格を有する者に検査(当該建築設備についての損傷、腐食その他の劣化の状況の点検を含む)をさせて、その結果を報告しなければならない。(法第12条第3項)
点検報告義務
違反管理者
50万円以下の罰金(法第101条)
是正・改善命令
違反者
懲役1年以下・罰金300万円以下 法人:300万円以下の罰金(法第98条)

建物を利用する人々の命を守るため、非常灯を定期的に点検し、適宜交換しましょう。

非常灯の交換は㈱ひまわり電気設備にお任せください

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